アンチグレアフィルムは、ハードコート層の中に配置された微粒子が、表面の細かな凹凸によって光が拡散し、外光などの映り込みを解消するものです。マイクログラビアコーティングは微粒子の入ったハードコート層の塗料にも適しています。そしてアンチグレアフィルムの製造に選ばれる方法として広く利用されています。

ディスプレイ表面の光の反射を低減する役割を持つフィルムです。反射防止フィルムは屈折率の異なる多層膜からできており、ラボではマイクログラビアを使用して反射防止層となる各層100μ前後のコーティングを行った実績があります。

低反射フィルムは、低屈折率の材料を単層しコーティング (単層塗布) して光の反射率を低減した製品です。ラボでは低反射フィルムをマイクログラビアで塗工した実績があります。広範囲を均一に塗工できるマイクログラビアの特長を生かし、実用化しました。

OCA (オプティカルクリアアドヒーシブ) はタッチスクリーンやディスプレイにはなくてはならないものです。カバーガラスとセンサー部の貼り合わせ等に使われます。おもなOCAの材料にはアクリル系とシリコーン系があり、いずれもスロットダイやナイフコータを用いて離型フィルムに塗工、乾燥した後に塗工面に剥離力の異なるフィルムをラミネートします。

マイクログラビアコーティング法は、成長するスマートウィンドウ産業で求められる技術であり、世界中で広く使用されています。フォトクロミック、エレクトロクロミック、サーモクロミックなどのスマートウィンドウには光学的透明度が不可欠ですが、マイクログラビアは比類ない均一性と透明度で一貫した結果を提供します。